「50代でも宅建は受験できる?」「いくらなんでも独学は無謀か…」宅建という資格が気になるものの、50代という年齢から、受験に不安を抱いている方も多いのではないでしょうか?
「人生100年時代」とも表現される現代の日本社会。ひと昔前までは、50代というと定年を迎え、その後は年金で老後の生活…といったイメージでした。
しかし、今や50代なんてまだまだ現役!様々な場面で元気に働いてらっしゃる方をたくさん見かけます。
とはいえ、宅建といえば不動産取引に関する国家資格。法律や不動産に関する専門用語を勉強しなければなりません。
いくら元気な50代といっても、確実に年は重ねています。果たして、50代での宅建受験は無謀なのでしょうか?
また、独学で宅建に合格することはできるのでしょうか?
以下では、年齢によって宅建受験に不安を抱える50代の方に、宅建受験の可否や独学での合格可能性などについてお話いたします。是非、ご一読ください!
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50代で宅建に挑戦⁉そもそも受験はできるの?
50代というと、今の日本社会では、人生の折り返し地点といったところでしょうか。
ひと昔前ならば、もうすぐ定年を迎えて老後の生活を送る準備に入る頃だったかもしれませんが、今や「人生100年時代」なんて言われています。
まだまだ現役で、色々なことに挑戦したい年代ですよね!
その新しいことの1つに、「宅建受験」を検討中の5方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、気持ちの上では若くても、確実に年齢は重ねており、身体的にも制限がかかってしまうことは否めません。
年齢が妨げになることは、結構多いものです。挑戦したくても、できないことも…。では、50代でも宅建の受験はできるのでしょうか?年齢によって受験資格がないとされることはあるのでしょうか?
以下では、宅建を受験する上で気になる年齢制限の有無や、50代の方が宅建を取得することで得られるメリットなどをご紹介します。
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宅建に年齢制限はない!
では、50代の方でも宅建の受験資格はあるのでしょうか?
心配には及びません!宅建は年齢に関わらず受験することができる資格です。
50代のあなたでも、もちろん宅建に挑戦することができます。実際の合格者の年代を見てみると、50代の方も一定数合格していらっしゃいます。
実際の数字を見るとモチベーションが上がりますよね!
■合格者年代別内訳
年代 | 29年度 | 28年度) | 合格率 |
20歳未満 | 623 | 602 | 12.9% |
20 代 | 12,010 | 10,785 | 16.8% |
30 代 | 8,994 | 8,989 | 16.2% |
40 代 | 6,637 | 6,391 | 13.9% |
50 代 | 3,327 | 2,842 | 13.9% |
60 歳以上 | 1,053 | 980 | 12.1% |
【計】 | 32,644 | 30,589 | 15.6% |
(参照:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「平成 29 年度宅地建物取引士資格試験の結果について」)
宅建試験の概要もお伝えしておきますね。
宅建は、毎年10月の第3日曜日に試験が行われます。
申込みは7月に始まり、インターネット申込みと郵送を選ぶことができます。
通常、インターネット申込みの受付の方が先に締め切られますので、ご注意ください!受験料は、7,000円です。
登録講習を受け、登録講習修了者として5問免除を受ける場合や、宅建士として登録するまでに諸費用が別途必要ですので、こちらもご自分に該当するものはご確認してください。
(※試験の概要については、「一般財団法人 不動産適正取引推進機構」のホームページをご確認ください。)
宅建は、法律系の国家資格であり、毎年約20万人もの人が受験するほど人気の資格です。
比較的難易度は低いと言われていますが、合格率は例年15~17%となっており、20万人の受験者のうち17万人が不合格となると考えると、決して油断ならない試験であることがわかります。
宅建試験そのものの難易度が低いといわれているにもかかわらず、この合格率の低さには少し違和感を覚えるかも知れません。
ここには、おそらく宅建試験独特の特徴が関係しているものと考えられます。
宅建は、先述した通り誰でも受験可能な試験です。
また、「宅建士」は、不動産取引業を営む会社には欠かせない存在です。
というのも、不動産会社には、事務所ごとに、5名に1名以上の割合で宅建士の設置義務が課せられています。
そのため、特に新入社員には、宅建取得が命じられる場合がほとんどです。自分の意思とは関係なく、受験している人も実際にはたくさんいます。
約20万人の中には、本気で挑んでいない人が含まれているということですね。
ですので、きちんと勉強すれば受かるものの、あまり勉強せずに受験した結果「不合格」となり、難易度とはかけ離れた合格率の低さを叩き出す原因となっているものと考えられます。
ですので、合格率だけに振り回されず、やるべき勉強をきちんと行ってください。
■過去10年間の宅建試験実施概況
実施年度(年度) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率(%) |
令和元年度 | 220,797 | 37,481 | 17.0% |
平成30年度 | 213,993 | 33,360 | 15.6% |
平成29年度 | 209,354 | 32,644 | 15.6% |
平成28年度 | 198,463 | 30,589 | 15.4% |
平成27年度 | 194,926 | 30,028 | 15.4% |
平成26年度 | 192,029 | 33,670 | 17.5% |
平成25年度 | 186,304 | 28,470 | 15.3% |
平成24年度 | 191,169 | 32,000 | 16.7% |
平成23年度 | 188,572 | 30,391 | 16.1% |
平成22年度 | 186,542 | 28,311 | 15.2% |
平成21年度 | 195,515 | 34,918 | 17.9% |
(参照:一般財団法人 不動産適正取引推進機構)
このように、宅建受験に特別な資格は必要ありません。そのため、50代の方でももちろん受験することができます!
実際に、50代以上の方も一定数受験しており、合格してらっしゃいます。
学歴や年齢によって受験できない資格もある中で、宅建は、何の縛りもなく受けることができる国家試験。誰でも挑戦することができるのです。
また、宅建は年に一度だけ、10月第3日曜日に行われます。
7月に受験申込みが開始され、毎年約20万人もの人が受験する大規模な試験です。合格率は15~17%であり、難易度が低いといわれているものの、簡単な試験ではないことがわかります。
少なくとも、何も勉強せずに合格できるほど甘くはありません。
しかし、合格率だけが宅建試験の全てを物語っているわけではありません。
きちんと勉強すれば希望を持つことができる試験です。年齢によって諦める必要はありません。迷わず、申し込み準備を始めてください!
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50代からの宅建挑戦で得られるメリットとは?
50代から宅建に挑戦する上で得られるメリットとはどのようなものなのでしょうか?
まだ宅建取得の目的が曖昧だという方は、モチベーション維持のために「何のために宅建を取得するのか」という点をハッキリさせておくことが大切です。
メリットを知るということは、そのモチベーションアップに最も効果的だといえます。
また、もうすでにご自身が宅建を取得する目的が明確になっているという人は、「へぇ、こんなメリットもあるのか」という発見があるかもしれません。
50代から宅建に挑戦するメリットには、「新たなライフステージのスタートラインに立つことができる」というものがあります。
50代というと、少し前ならば老後について考える年齢ですが、今ではまだまだ現役世代。
現職から退いた後にも仕事を始めたい人もいるでしょうし、家事や子育てが落ち着いた主婦の方ならば、復職やパート探しを検討していらっしゃる方もいるでしょう。
50代といえば、ちょうどライフステージが切り替わろうとしているとき、あるいは切り替えるのにちょうどよい時期といえるかもしれません。
その転機を迎え、宅建受験をすることはとてもよいことです。
受験自体が人生のメリハリになりますし、取得することで転職活動やパート探しにおけるアピールポイントになります。
また、宅建が新たな資格取得の第一歩となる可能性もあるのです。50代にして、もっと自分自身の可能性が開けるとは、宅建はいいことだらけの資格ですよね!
また、宅建士として登録をすることで資格手当がつく場合があります。不動産取引業を営む会社ならば、宅建士を一定の割合で設置する義務があります。
したがって、会社が存続する上ではなくてはならない存在なのです。
会社の営業に関わる宅建士確保のために、資格手当を支給する企業も少なくありません。
相場は2万円~3万円というところです。老後の余暇の時間を充実したものにするためにも、50代のうちから貯金をしておけばそれだけでなんだかわくわくしませんか?
収入面でもプラスになるのが、宅建のメリットのうちの1つです。
そして、宅建受験の勉強は、法律や不動産の権利義務、相続などの勉強になります。
相続や資産運用という場面で不動産の取り扱いを考えている場合には、専門家に頼る必要ももちろんありますが、自分で勉強しておいて損はありません。
自分自身でも納得した上で家や土地を相続対象としたり、資産として活用するために、単純に勉強になるかと思います。
このように、50代で宅建に挑戦することには様々な面でメリットがあります。ライフステージの切り替えとして宅建取得をすれば、転職活動やパート探しで有利になります。
また、宅建士として登録することで資格手当がつき、収入面でも安心材料となります。
老後の余暇に充てるお金に余裕が出ると考えれば、わくわくしますよね。
そして、何より宅建取得のための勉強が、相続や資産運用の勉強にもなります。
ご自分の知識を深め、安心して家や土地の取り扱いができるようになるので、それだけでも大きなメリットです。
宅建取得はいいことばかり!是非挑戦してみてはいかがでしょうか。
50代の宅建勉強法とは?独学では無謀?
50代でも宅建の受験資格があるということがわかり、すぐにでも挑戦したくてうずうずしている方もいらっしゃるかと思います。
しかし、ここで気になることがもう1つ。「受験できても勉強面は大丈夫かな…?」「独学でも合格できる?」という、宅建の試験対策や勉強手段への心配ではないでしょうか。
そう、いくら受験できるとは言え、50代であるという年齢には勝てません。
現役で毎日勉強していた10代や20代とは違います。現代の日本社会において、50代はまだまだ若い方だとはいっても、やはり衰えを感じる部分は増えてくるものです。
判断力や認知、暗記などでの不安はやはりありますよね。
では、50代の方が宅建の勉強をするならどのように勉強すべきなのでしょうか?
独学は止めておいた方が良いのでしょうか?
以下で勉強手段についてお話していきます。
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年齢は関係ない!大切なのは、「受かる」意思!
50代の方でも宅建に合格するためにはどのように勉強すればよいのでしょうか?
そして、独学でも合格できるのでしょうか?
結論から申し上げますと、50代でも独学で宅建に合格することはできます。
そして、そのために必要なことは、とにかく勉強に感覚を空けないこと。
ズバリ!50代が宅建に合格するために必要な勉強は、「忘れる前に繰り返す」という勉強方法です。
一般的な50代の方は、どうしても学生時代(現役で勉強していた年齢)からブランクがあります。
勉強のやり方というものをすっかり忘れている場合もあるでしょう。そして、暗記する力や注意力などが衰えている可能性も否めません。
その穴を埋めるためには、一度覚えたものを忘れる前に、何度も繰り返し頭に思い出させることが必要です。
ある著名人の方が高齢者と言われる年齢で大学受験をした際に、覚えるよりも忘れるスピードが圧倒的に早いというようなことを口にしてらっしゃいました。だから、忘れる前に繰り返すことが大切なのですね。
独学では、どうしても勉強時間の確保が課題となります。
自己管理ができなければ意味がありません。独学で宅建に合格するために必要な勉強時間については、色々な意見がありますが、一般的な意見をまとめると、300時間ほどが必要かと思います。
この時間を目安に勉強計画を立てていただきたいのですが、50代以上の方には、毎日宅建の勉強をしていただきたいと思います。
1日にまとめて一気に時間を取るよりも、長期的に長いスパンで勉強し、何度も反復学習をした方が記憶の定着には効果的だと考えられます。
ですので、なるべくブランクを空けずに、毎日毎日宅建に触れてください。しつこいくらい繰り返してください。これが、忘れる前に繰り返す独学勉強法です!
50代で独学で宅建に挑戦することは、決して無謀なことではありません。
しかし、現役の学生だった頃からブランクがあることや、認知や暗記能力が衰えていることは否めない方も多いでしょう。
年齢には勝てません。若い頃の勉強スピードと比較して落ち込むこともあるかもしれませんが、それならば、忘れる前に繰り返し頭に思い出させることで記憶を定着させていきましょう。
何度も何度も繰り返すことで、確実に知識を自分のものにするのです!
300時間の勉強時間を確保する計画を立てたなら、短期間で詰め込むのではなく、できるだけ長期のスパンで毎日コツコツ勉強することをおすすめします。
忘れてしまう前に頭に思い出させること!これがポイントです。
年齢なんて関係ない!忘れる前に反復学習で、50代でも独学で宅建合格‼
宅建受験を検討中の中には、50代以上の方もいらっしゃると思います。今や人生100年時代などと称される日本。50代なんてまだまだ現役です。
街中でも活躍されている50代以上の方をたくさん見かけます。宅建に挑戦し、これからの人生にプラスにしようと考えることもあって当然です!
そこで気になるのが、宅建の受験資格。50代以上でも受験できるのか、年齢による制限が気になるところですよね?そして、独学でも合格できる可能性はあるのでしょうか?
実は、宅建には特別な受験資格は必要なく、学歴や年齢によって切られることはありません。
50代以上のあなたでももちろん受験可能です。実際にデータを見ると、50代以上の方もたくさん受けていらっしゃいます。
合格されている方も、もちろんいらっしゃいますので、年齢や職種に左右されることなく、受験に踏み切ってください!50代といえば、ライフステージの変化を考え始める頃かと思います。
次に挑戦したいことや育児が落ち着いたら復職したいと考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
宅建を取得すれば、退職後の就職活動やパート探しに有利になるだけでなく、宅建を第一歩として、違った資格に挑戦することもできます。
50代からのスキルアップも狙えるのです。また、宅建士として登録すると資格手当が支給される場合も多く、収入面でも安心。
老後のための貯えを増やしておく手段として、宅建を取得することもよいですね。
それに、宅建の勉強は、相続や資産運用の面でも役に立ちます。自分の財産として家や土地をお持ちの方は、その活用方法を自分で探っていくことができるかもしれません。
単純に知識を深めるという意味でも宅建取得にはメリットがあるのです。
50でも独学で宅建に合格することができるか、という勉強面での不安を抱いている方もいらっしゃると思います。
50代でも、独学で合格することは可能です!
しかし、年齢による衰えがあるのは事実。若い頃のようにすんなり頭に入ってくることはないかも知れません。
そこで、勉強のポイントは忘れる前に反復学習をすることです!
脳みそが忘れてしまうより前に、再度勉強することで思い出させましょう。
勉強時間を確保する場合には、なるべく長期的なスパンで計画し、毎日宅建に触れるようにしてください。そうすることで、記憶の定着がより確実になるかと思います。
50代からの宅建受験に不安がある方も多いかもしれません。しかし、何か新しいことに挑戦することは人生のメリハリにもなる素晴らしいこと!年齢に臆することなく挑戦してみてはいかがでしょうか!