「9月から勉強し始めても宅建に間に合う⁉」そこのあなた、9月から本格的に勉強を始め、独学での宅建取得を目指していらっしゃいますね?まずご確認したいことが1つ。
受験申込みは完了していらっしゃいますか?宅建の申込受付は7月です!必ず確認しておいてください。
さて、「9月からの勉強で宅建に合格できるのか」ということですが、結論から申し上げますと、かなり厳しいと思います。
本試験まであと7週間です。お世辞にも時間的に余裕があるとはいえません。しかし、絶対に不可能かと言われれば、それはあなた次第です。以下でご提案するスケジュールと勉強方法をしっかりとこなすことができるかどうかにかかっています。
9月から合格を目指すポイントは、勉強時間の確保とあらゆる面での効率化‼グッと集中して、無駄を省いた勉強をしましょう。
では早速、9月から宅建の勉強を本格化する場合に押さえておきたいポイントをお伝えします!
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9月から宅建合格へ!勉強期間は7週間!「時間の確保」と「効率性」が合格の鍵!
気が付けばもう9月…。宅建本試験まであと7週間です!果たして、9月から勉強を本格的に始めても、宅建に独学で合格できるのでしょうか?
独学で宅建取得を目指すには、「計画性」が何よりも重要です。独学は、その名の通り「独力で学ぶ」こと。
何から何まで自分に裁量権があります。自由に決められるということは、自己管理能力がなければ簡単に挫折してしまう可能性があるということ。
だからこそ、スケジュールをしっかり管理し、それに沿って忠実に勉強していくことが求められます。
9月から本格的に勉強を開始しようとしている場合でも同じです。
「計画性」をもって、自分を律していくことが合格に導く最重要課題。逆に言えば、9月から7週間という短期間であっても、スケジュールに忠実に、集中して合格に必要な勉強をすることができれば、宅建合格は不可能ではないということです。
では、9月から勉強を開始して宅建合格を実現させるためのスケジュールとはどのようなものなのでしょうか?ポイントは3つ!
- 自分の目標を知ること
- 本試験までの具体的な計画を立てること
- 極限まで無駄を省いた効率的な勉強をすること
以下では、各ポイントについて順を追ってご紹介いたします。
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①自分の目標を知ること
9月から宅建合格を目指すなら、まず必要なのは「宅建合格にはどれくらい得点すればよいか」を知ることです。目標点を知り、あなたが7週間で合格するために必要な勉強とは何かを知る糧としましょう。
宅建は、ご存知の通り「宅地建物取引士資格試験」の略称です。宅地建物取引士という不動産取引の専門家には欠かせない資格であり、その専門性を裏付けるため、幅広い分野からの出題がなされます。
試験は年に一度、10月の第3日曜日に行われ、毎年約20万人もの人々が受験する大変大きな国家試験です。
(参照:一般財団法人 不動産適正取引推進機構)
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試験科目は、「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限」「税・その他」の4つに分類することができます。
どれも不動産取引に関連する科目であり、専門性が高い分野といえます。本試験では、これらの4科目から50問が4肢択一形式で出題されます。
各科目の配点は、「権利関係:14点」「宅建業法:20点」「法令上の制限:8点」「税・その他:8点」です。
「権利関係」と「宅建業法」が大きな割合を占めていることがわかります。ここで、例年の合格点を確認すると、例年31~37点の間に分布しています。
つまり、50点中約7割の問題に正解することができれば、「合格」というわけです。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です!
先述した宅建の試験科目、各科目での配点、例年の合格点や試験対策の難易度などから、目標点を割り出していきましょう。
例年の合格点は、これまで最高でも37点です。
ここから、試験全体での目標点は「38点」と設定したいと思います。また、その38点の内訳は、「権利関係:10点」「宅建業法:18点」「法令上の制限:5点」「税・その他:5点」が妥当なところかと思います。
試験科目 | 配点 | 目標点 |
権利関係 | 14点 | 10点 |
宅建業法 | 20点 | 18点 |
法令上の制限 | 8点 | 5点 |
税・その他 | 8点 | 5点 |
合計 | 50点 | 38点 |
つまり、宅建の試験に合格するためには、50点中38点以上の獲得を目指せばよいということです。
あまり好きな言い方ではありませんが、ここでは、「合格すること」を目標としてお話しています。
宅建の資格を取得することがゴールなのであれば、満点を目指す必要はありません。広い試験科目を網羅しようとすると、(試験合格へ向けた効率的な勉強をする中で)必ず無駄が生じます。
あなたは、約7週間というかなりの短期間で宅建合格を目指しているという切羽詰まった状況にあることを忘れないでください。あくまで、「合格点を目指す」という気持ちでいてください。
これがポイントの1つ目です。「①あなたの目標は、合格点である38点を目指すこと」です。
では、次にポイントの2つ目を見ていきましょう。
②9月から本試験までの具体的な計画を立てること
次のポイントは、本試験までの計画をできるだけ具体的に立てることです。9月から本試験までの7週間、いつ何を勉強するか、きちんと自分を管理できるスケジュールを立てましょう。
スケジュールを立てる上で知っておきたいのが、「合格にはどれくらいの勉強時間が必要か」ということです。
とは言っても、人によって生活スタイルも違えば、どのような勉強方法が一番合っているかなども異なります。
一概に「合格に必要な勉強時間」などと明確で確実なラインを一本引くことなどできないのです。
ですが、スケジュールには一定の目安が必要です。
さらに、合格者の方々がどれくらいの勉強時間を費やしたのかを知っておいて損はありません。ここでは、合格者の方の意見や通信講座を開講しているスクールに寄せられた感想、私の経験などから、最低でも250時間は勉強時間を確保していただきたいと思います。
この数字から導き出されるスケジュールが、以下のような、9月から本試験までを3つの期間に分割したものとなります。
◇9月から本試験までの勉強スケジュール例。
ターム① | 9月1週目(1~2日間):スケジューリング。教材選び。 →自分お1日の勉強時間を明確にする。 |
ターム② | 9月1週目(後半)から10月2週目まで:インプットとアウトプットの繰り返し(重要論点に絞り込んで反復学習)。 →最低でも5週は反復学習を完成させる。 |
ターム③ | 10月3週目から本試験:最終調整期間。 →2時間で50問を意識しながら、過去問や模擬試験を解く。 |
7週間で250時間を確保するということは、単純計算で1週間に約36時間、1日に5時間程度勉強時間を確保する必要があるということです。
もちろん、時間配分はご自分の生活スタイルに合わせて決めていただいて構いません。
しかし、「忙しいから時間がない」は、止めてください。時間は作るものです。
10月の本試験に合格したいのであれば、工夫に工夫を凝らし、勉強時間の確保に努めてください。
例えば、「本試験まではいつもより1時間早起きして勉強する」としたり、「通勤時間の往復1時間を勉強に充て、帰宅後に集中して3時間勉強する。
休みの日は、休憩をはさみながら1日8時間勉強する」と決めたり、無理をしてでも時間を作ってください。
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こうしてあなたの1日の勉強時間がはっきりとしたら、その時間を先ほどお話した3つの期間に分けて考えていきましょう。
1つ目の期間は、いわゆる準備期間です。ここに9月の1週目前半(2日間ほど)を当てます。
そこで、スケジュールや教材選びなど、宅建対策に必要なものを揃えましょう。
ここでもたもたしている暇はありません。
手を抜いて適当に選べと言っているわけではなく、あくまで「素早く丁寧に」準備を完了させましょう。
2つ目の期間は、本格的に勉強をしていく期間となります。
詳しくは後述しますが、9月1週目後半から10月の2週目までの期間で必要な知識を叩き込みます。
インプットとアウトプットの繰り返しによって知識の定着を図り、3つ目の期間である最終調整に備えましょう。
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③極限まで無駄を省いた効率的な勉強をすること
9月からの約7週間で宅建合格を目指す上で欠かせないのが、無駄を省いた効率的な勉強です。
先述した通り、あなたの目標は、あくまで「宅建に合格すること」。満点を狙って全試験範囲を網羅するのではなく、合格に必要な重要論点に絞った学習をしましょう。
宅建の勉強方法として最も効果的なのだ、地味なようですがインプットとアウトプットの繰り返しです。反復学習ですね。この繰り返しが有効だといえます。
しかし、ただ単に反復学習をするのではなく、短期間で効率的に勉強するのであれば、ここにひと工夫加えましょう。
それが、過去問による出題傾向の把握と、より正確に理解し、暗記するためのあらゆるツールの活用です。
まず、過去問による出題傾向の把握は、重要論点に絞った学習に役立ちます。
宅建は、過去に出題された論点が再度問われる可能性が高いと言われる試験です。
過去問の出題傾向が把握できれば、これほど有効な無駄の削減方法はありません。テキストに頻出度などが記載されているものもありますので、それらを活用していただいても結構です。
確実に出る部分を見極め、その点に焦点を当てた勉強をしましょう。
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宅建対策において、過去問ほど優秀なアイテムはありません!ただし、過去問だけを解いていても合格できるわけではありません。宅建の勉強における過去問の活用方法についてはこちら!
「宅建てほとんど過去問のみ問われる試験だから、独学でも過去問だけ解いておけば大丈夫なんでしょ?」そこのあなた、独学で宅建に向けて勉強しようと情報収集の真っ最中ですか?ネット上で検索すると、「過去問だけで合格!」といったような記事をよく目にし[…]
そして、あらゆるツールを活用し、より一層効率的で知識の定着に役立つ勉強をしましょう。
今では、スマホやインターネット環境が整っている場所であれば、無料で動画を視聴することができます。
テキストを読んだだけでは理解できない分野でも、動画による解説があればスムーズに頭に入ってくるということもあるかと思いますので、是非活用しましょう。
さらに今では、過去問が無料で公開されているサイトもあり、アプリを使って問題演習などもできます。
すきま時間の活用にはもってこいです。1秒も無駄にしたくないこの時期に、これらのツールを使わない手はありません。
(軽く目を通し、初見を済ませておく。用語などに目を慣らしておく。)
⇩
② ①の内容と過去問での頻出度を確認。
⇩
③ テキストでインプットする。
(分野ごとに対応する問題集を覗き、軽く解いてアウトプットを挟む!)
⇩
④ 問題集・過去問でアウトプットする。
(正誤(○△×)と日付を記録!)
⇩
⑤ ④で間違えた問題は、テキストで確認。
⇩
⑥ ④と⑤を最低5回は繰り返す。
インプットとアウトプットの繰り返しは、上記でお伝えした工夫を取り入れながら行いましょう。
インプットは、一科目ごとに行い、その都度問題集で出題形式を確認します。これを全科目繰り返しましょう。
テキストを確認し、問題集でアウトプット。地道にこれを繰り返し、どんどんアウトプットを繰り返します。
最終的には問題集や過去問を5周は完了しておきたいところです。
これが、ポイントの3つ目です。短期間での勉強に、効率化は必須です。無駄を省いて工夫を凝らし、合格に必要な知識を確実に頭に入れましょう。
9月から7週間で宅建合格!ポイントはスケジュールと無駄を削ぎ落した勉強‼
「9月からの勉強でも宅建に合格できる?」気付けばもう9月。宅建の本試験まで約7週間です。
果たして、9月から勉強を開始しても宅建に間に合うのか…。
宅建は、不動産取引に関する専門知識が問われる国家試験です。幅広い専門分野から出題されます。
約1ヶ月半ほどで合格を目指すのは、容易ではありません。合格できるかどうかは、あなたが独学に欠かせない「計画性」と、無駄を極限まで削ぎ落した「効率的な勉強」ができるかどうかにかかっています。
ポイントは3つ。まずは、①自分の目標を知ることです。
宅建合格のためには、試験全体で38点、各試験科目で「権利関係:10点」「宅建業法:18点」「法令上の制限:5点」「税・その他:5点」の得点を目指しましょう。全範囲を網羅しようなどと思わないでください。
あなたの目標はあくまで宅建合格。満点を目指す必要はありません。合格に必要な点数を目指しましょう。
次に、②本試験までの具体的な計画を立てることです。9月から10月第3日曜日の本試験までの7週間をどのように過ごすか具体的に計画しましょう。
スケジュールの組み方としては、期間を3つに分け、「準備→勉強→最終調整」という流れで時間を割っていくことです。勉強時間の確保は、最低250時間を目安に行ってください。
厳しくタイトなスケジュールですが、一発合格を狙うのであれば、工夫に工夫を凝らし、時間を作りましょう。
そして、勉強内容で必要なポイントは、③極限まで無駄を省いた効率的な勉強をすることです。過去問の出題傾向から重要論点に絞った学習をしましょう。
また、スマホや動画、アプリなど、様々なツールを活用し、時間を有効に使うことを意識してください。
9月からの短期間で宅建合格を目指すことは容易ではありません。それなりの覚悟と「絶対に受かってやる」という強い気持ちが必要です。本試験まで気を引き締めて、できる限りの努力をしましょう。応援しています!