「宅建に1週間で合格した人もいるって聞くけど、本当…?」そこのあなた、独学での宅建取得を目指して情報収集の真最中ですか?
合格者の方のブログなどを拝見すると、「1週間で合格しました」など、非常に魅力的なタイトルが見受けられますよね。
にわかには信じ難いような短期間での合格実現に、感心するばかりです。
しかし、宅建は誰でも1週間で合格できるような国家資格なのでしょうか?
私が思うに、宅建はある程度時間をかけて、コツコツ地道に勉強すべき試験です。
もちろん、短期間で合格できる人もいらっしゃるでしょう。
しかし、もしあなたに時間的余裕があるのであれば、1週間などといった無茶なスケジュールは止めましょう。
本試験までの1週間は最終調整に使うべき期間であって、対策開始から全てを詰め込む期間ではありません!
では、宅建に合格するためのスケジュールの立て方と、本試験までの1週間の使い方をご紹介します。
▶併せて読めば、合格率アップ!
宅建に独学で合格するためにはどのようなスケジュールを立てるべき?ポイントは「5W1H」!詳細はこちら!
「スケジュールってどうやって組めばいいの?」そこのあなた、お悩みですか? 独学で宅建士になるための勉強を始めるため、まずはスケジュールや計画表を作成しようとしていらっしゃるご様子ですね。 独学では、何から何まで自分1人でこなして[…]
「宅建に1週間で合格‼」は賭けも同然!地道にコツコツが無難です…。
この記事をご覧くださっているあなたは、きっと独学で宅建を取得することを決め、情報収集をしていらっしゃることと思います。
この記事にお立ち寄り下さり、ありがとうございます。
インターネットやSNSなどで宅建について調べると、「たった○○時間で合格!」「宅建は勉強せずに取れる簡単な資格」などといった目を引く文言がたくさん並んでいます。
独学で勉強する場合に必要な期間を調べると、「宅建に1週間で合格できる!」という、なんとも衝撃的な内容も…。
「え!宅建って1週間で合格できるんだ!」と気持ちが揺さぶられる方もいらっしゃいますよね?
でも、ちょっと待ってください…。(その記事内容の真偽は置いておくとして)もし、あなたが時間に余裕がある段階でこの記事をご覧になっているのであれば、1週間で合格を狙うような無茶なスケジュールは組んでいただきたくありません。
私が知る限り、宅建は地道にコツコツ、ある程度の期間をかけて勉強すべき資格試験です。
短期集中と言っても、少なくとも3ヶ月前には勉強を始めていただきたいと思っています。
もちろん、中には本当に1週間で合格した方もいらっしゃるでしょう。
しかし、私がここでご提案するのであれば、ゆとりをもって計画を立て、着実に勉強を積んでいく方法をご提案します。
▶併せて読めば、合格率アップ!
宅建には独学で合格できるの?宅建攻略のコツは?宅建に独学で合格することは、決して簡単ではありません。しかし、ポイントを押さえれば、攻略は可能です!詳しくはこちら!
「独学でも宅建て取れるの?」そこのあなた、独学での宅建取得を考えていらっしゃいます?もしくは、すでに勉強中かもしれません。 自分1人で勉強するって、とても根気がいることですよね。不安ですか?大丈夫です!独学で宅建を攻略するためのコツ、[…]
私が、ある程度の期間を見越してスケジュールを組んでほしいという理由はシンプルです。
宅建に合格するためには、勉強が必要だからです。
宅建は、不動産取引に関する専門知識が問われる国家試験であり、実に幅広い分野から出題されます。
民法や借地借家法、建築基準法に国土利用計画法、はたまた税法や統計まで、「理解」も「暗記」もしなければならず、一筋縄ではいきません。
それに、仮に宅建合格に必要な知識を1週間で詰め込むことができたとしても、1週間で得た知識を、この先長く実務で活かしていく自信がありますか?
宅建を取得する理由は人それぞれですが、不動産業界に努めるためにせよ、キャリアアップのためにせよ、その次の段階を目指すために宅建を取得するのであれば、使える知識を身に付けておきたいとは思いませんか?
せっかく勉強するのであれば、ぶっつけ本番のような勉強ではなく、身になるように知識を頭に入れる方が得です。
私が、宅建の勉強にある程度の時間をかけてほしい理由は以上のようなものです。
▶併せて読めば、合格率アップ!
独学で宅建に合格するには何ヶ月必要?スケジュールを組む際には、何ヶ月を目安に計画すればよいのでしょうか。詳細はこちら!
「スケジュールの目安は何ヶ月くらい?」そこのあなた、お悩みですか? 独学での宅建取得を目指し、情報収集の真最中かと思います。独学は、時間に縛られることもなく、非常にリーズナブルな手段ですよね。 しかし、自由である一方、勉強方法か[…]
先ほど、1週間で合格しようという無茶な計画ではなく、「ある程度の期間を見越してスケジュールを組んでほしい」とお伝えしました。
では、⑴独学で宅建合格を目指すためには、どのようなスケジュールを組むべきなのでしょうか?
そして、1週間だけで合格するのでなくとも、⑵本試験直前の1週間前の期間はどのように過ごすべきなのでしょうか?以下では、この2点についてお話したいと思います。
⑴独学で宅建に合格するための勉強スケジュールの立て方
それでは、宅建に独学で合格するためのスケジュールの立て方をお話したいと思います。
その際、もっとも基本となるのが、「合格に必要な勉強時間」です。
これについては色々な意見がありますが、実際の合格者の方の意見やスクールに寄せられた意見、私が宅建取得の際に実際に費やした時間をまとめると、おおよそ100時間から400時間の間に分布しているようです。
ひと言に「合格に必要な勉強時間」といっても、一概に共通する時間を示すことはできません。
人によって生活サイクルもばらばらであり、勉強の進め方や選ぶ教材も異なります。
全員が絶対に合格できる勉強時間など存在しないも同然なのです。だからといって、一定の目安も存在しないかと言われると、そうではありません。
先ほどの情報や妥当な勉強量などを考え、独学で勉強して合格するにはどれくらいの勉強時間が必要かという一応の基準を設定することは可能です。
そして、スケジュールを組む上では欠かせない基準値となります。
したがって、この記事では、「合格に必要な勉強時間」を、「250~300時間」と設定したいと思います。
宅建の試験科目(「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限」「税・その他」)を考えると、初学者の方であれば、300時間は最低でも確保していただきたいと思います。
ある程度、法律に馴染みのある方や不動産取引に関して知識を有している方であれば250時間で十分かと思います。
ご自分の現状を把握した上で、「合格に必要な勉強時間」を設定してください。
▶併せて読めば、合格率アップ!
独学で宅建に合格するには、どれくらいの勉強時間が必要?スケジュールの目安にするためには、合格までに確保すべき勉強時間の把握が必須!詳しくはこちら!
「宅建合格に必要な勉強時間ってどれくらい?」そこのあなた、お悩みですか? 独学で宅建士を目指そうと志したものの、シンプルな疑問が頭に浮かんだのではないでしょうか? 「何時間くらい勉強すれば宅建に合格できるの?」独学は、費用や時間[…]
そして、スケジュールを組む上でもう1つの基準となる数字が、「あなたが1日に確保できる勉強時間」です。
あなたの生活スタイルによって、1日にどれくらいの時間を宅建の勉強に費やせるかを割り出してみてください。
あるいは、あなたが宅建を取得しようと思い立った時、本試験まであと何ヶ月あるかによっては、「確保できる勉強時間」ではなく、「確保すべき時間」という風に捉え、工夫して勉強時間を作る必要があります。
その場合には、本試験までの期間までに先ほどの「合格に必要な勉強時間」を確保できるように「1日に確保する勉強時間」を計算してください。
〈例〉
・Aさん:仕事をしながら宅建を勉強。法学部出身。「合格に必要な勉強時間」は250時間を想定、「1日の勉強時間」は、平日「通勤時間の30分と、帰宅後の1時間」休日「1日2時間半」。よって、約5ヶ月前から本試験までのスケジュールを組むとよい。
・Bさん:育児とパートをしながら宅建を勉強。初学者。「合格に必要な勉強時間」は300時間を想定。宅建まであと10ヶ月の時期。できるだけ負担を減らすため、「1日の勉強時間」を3時間と設定し、10ヶ月で目指すスケジュールにすることに。
「合格に必要な勉強時間」と「1日の勉強時間(確保できる勉強時間or確保すべき勉強時間)」から、スケジュールを組む。
合格に必要な勉強時間が「250時間から300時間」と聞き、私が「1週間で目指すような無茶なスケジュールは止めて下さい」と言った理由がお分かりいただけたかと思います。
宅建に合格し、その勉強で得た知識をその後に活かすという点を考慮すれば、最低でも250時間の確保が必要だと、私は考えます。
もし1週間で250時間を確保しようとすると、一日中勉強しても足りません。無理です。
独学で勉強して宅建合格を目指すならば、ゆとりを持ったスケジュールを立て、コツコツ勉強して下さい。また、現実味のある計画で、毎日少しでも勉強することをお勧めします。
⑵本試験1週間前の過ごし方
では、参考までに、本試験1週間前からの過ごし方をご提案します。
この直前期は、いわば最終調整に充てたい期間です。
これまであなたが、⑴でご紹介した要領で組んだスケジュールをコツコツとこなし、積み上げてきた勉強の成果を仕上げるために1週間を使いましょう。
具体的には、まず、問題演習(アウトプット)で間違えた部分(「×」がついた部分)や曖昧なままの知識(「△」などの部分)をもう一度見直しましょう。
テキストを見直し、本番で問題を解ける程度にまで知識の精度を上げます。重要論点に絞り込み、最後まで諦めずに得点源を確保しましょう。
そして、法改正や統計問題に備え、最新情報を確認しておきましょう。
テキストや問題集などが法改正対応のものであれば、その点に関して間違いがないか確認し、注意点をしっかりと頭に入れましょう。
間違っても旧法の知識を覚えないようにしてください。統計問題対策には、教材の得点として出版社が最新の不動産に関する情報を公開しているサービスなどを利用してください。
教材の出版社が通信講座スクールなどであれば、ホームページなどからアクセスできるかと思います。是非チェックし、貴重な1点を確保しましょう。
また、本番の時間感覚を身に付けるための練習もしておいてください。過去問や予想問題集を、本試験と同じく「2時間で50問」のスピードで解いておきましょう。
時間配分を感覚的に身に付け、本番で焦ってしまわないように予め訓練しておいてください。
▶併せて読めば、合格率アップ!
本試験までの1週間はどのように勉強すべき?宅建1週間前の過ごし方とは?詳細はこちらから!
「試験1週間前から本番まで何を勉強すべき?」そこのあなた、独学での宅建取得に向けて、ここまでひたむきに勉強を続けてこられたことと思います。 本当にお疲れさまでした!宅建は、不動産取引に関する専門知識が問われる国家試験です。 幅広[…]
➀インプットとアウトプットの繰り返しによる反復学習(これまでの積み重ね)を仕上げる(問題演習で間違えた部分や曖昧な知識を再度確認する)。
②法改正や統計問題に備え、最新情報を確認する。
③「2時間で50問」という本試験の時間感覚を身に付けておく。
このように、最後の1週間は、試験前の最終調整期間として使いましょう。
仕上げとはいえ、1週間では短すぎるくらいかもしれません。
もっとしっかりと本番への備えをしたい方は、10月に入ってから本格的に仕上げへと持っていくスケジュールもありです。
本番には、本番独特の雰囲気や緊張感などもありますので、普段から備えておける部分はきっちり備えておきましょう。備えあれば患いなしです!
「宅建は1週間で合格できる⁉」危険は冒さず、コツコツ地道に勉強してください‼
宅建に独学で合格しようと情報収集をしていると、「宅建は1週間で合格できる!」といったなんとも魅力的な文言を見かけます。
そんな巷で流れる噂は、受験者全員に当てはまるのでしょうか?少なくとも、私は1週間でのスケジュールはおすすめできません。
なぜなら、宅建はそんなに甘い試験ではないからです。
試験科目には、法律や種々の専門知識が問われ、初学者の方にはとっつきにくい内容ばかり。
いくら人気の資格といっても、イコール簡単というわけではありません。
もちろん、1週間で合格した方もいらっしゃるでしょう。
しかし、これからあなたが独学で勉強しようとなさっており、まだ時間に余裕があるのであれば、ゆとりを持ってスケジュールを組んでコツコツ地道に勉強することをおすすめします。
独学で宅建合格を目指す上で、おすすめのスケジュール作成方法は、「合格に必要な勉強時間」と「あなたが1日に確保できる(すべき)勉強時間」から計画するものです。
「合格に必要な勉強時間」といっても、人によって生活サイクルなどが異なるため、一概にはいえないのが事実です。
ですが、実際の合格者の方や大手通信スクールのサイトに寄せられた体験談などから、ある程度信憑性のある必要時間を設定することは可能です。この記事では、「250~300時間」と設定します。
初学者の方かどうか、不動産知識があるかどうかなど、あなた自身の現状と相談して、基準の設定を行ってください。
そして、「1日の勉強時間」を算出してみましょう。
ここで大切なのが、毎日続けられるスケジュールにすることです。あなたの生活スタイルや性格に合った現実味のあるスケジュールにしてください。
もうお分かりかと思いますが、「1週間で合格」はかなり無茶です。
この先も、宅建勉強で得た知識を生かすのであれば、ゆとりある現実的なスケジュールをおすすめします。
最後の1週間は、本試験に向けた最終調整期間として使ってください。これまでの勉強を仕上げの段階に持っていき、重要論点を諦めずに拾いましょう。
また、法改正や統計問題に備え、最新情報を確認しておくことも必須です。
本番で焦って頭真っ白にならないように、「2時間で50問」という時間感覚を身に付けておくことも大切です。
「宅建に1週間で合格することはできるか?」という点に関しては、正直なんとも申し上げられないところです。可能な方もいらっしゃると思います。
しかし、少なくとも、これから勉強しようとしている方に、1週間で合格を目指すスケジュールをおすすめすることはできません。
ゆとりある現実的なスケジュールで合格を目指してください。