「宅建って独学では難しいのかな…」そこのあなた、お困りですか?
この記事を読んでいらっしゃるということは、独学での宅建取得を視野に入れた情報収集の真最中かと思います。
勉強方法を選択する上で、こんな素朴な疑問は浮かびませんか?「宅建の難易度ってどれくらい?」「独学でも合格を目指せる?」気になりますよね…。
結論から申し上げますと、宅建試験の難易度は、一般的には「易~中程度(易<中<難)」と言われています。
また、宅建は、独学でも十分に合格可能な試験です。ただし、難易度に関して言えば、人によって感じ方は違います。
そもそも試験範囲が肌に合わない場合もありますし、得手不得手も大きく影響するからです。そして、「独学でも合格可能」とする前提には、必要な勉強の積み重ねがあります。
以下では、宅建の難易度の指標となるデータと、独学で合格を目指す場合のポイントについてお話します。ぜひ、ご一読ください!
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宅建の難易度は?易しい?難しい?独学でも合格は目指せるレベル?
独学での宅建取得を目指す場合、「宅建ってどれくらいの難しさなんだろう?」という素朴な疑問が浮かんできませんか?
この記事を読んでいらっしゃるあなたも、「宅建の難易度」について気になっていらっしゃることと思います。そして、もう一点気になるのが「独学でも合格できるのかな…?」ということではないでしょうか?通学や通信講座という手段を採る場合には、カリキュラムやコースも予め決まっており、頼れる講師の方もいます。
もちろん、この場合にも難易度は気になりますが、通信講座や学校は資格取得に関するプロ。
宅建合格を目指すにあたって、これまでの経験と難易度から判断し、あなたがすべき勉強を指示してくれます。
しかし、独学では全てを自分で判断しなければなりません。
サポートしてくれる講師がいるわけでもなければ、あなたに必要なカリキュラムが用意されているわけもありません。
あなた自身が自分で合格までのルートを整備してあげる必要があるのです。その判断をするにおいて、やはり宅建の難易度は知っておきたいですよね。
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では、実際のところ、宅建の「難易度」と「独学での取得可能性」はどの程度なのでしょうか?宅建に独学で挑もうとすることは無理があるのか…?以下でお話したいと思います。
⑴宅建の難易度はどれくらい?
では、宅建の難易度についてお話していきます。
(※「難易度」といっても、明確な基準があるわけではないので、ぼんやりとした言い方しかできないのが現状です。
ですので、あくまで一般的な意見だと思って参考にしていただければよいかと思います。)
宅建の難易度ですが、その他の法律系の国家試験に比べると易しい方だと言われています。難易度を「易<中<難」で表すと、だいたい「易~中程度」かと思われます。司法書士試験や司法試験などに比べると、ハードルは低いと考えられるのが一般的です。
実施年度(年度) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率(%) | 合格点 |
令和元年度 | 220,797 | 37,481 | 17.0% | 35点 |
平成30年度 | 213,993 | 33,360 | 15.6% | 37点 |
平成29年度 | 209,354 | 32,644 | 15.6% | 35点 |
平成28年度 | 198,463 | 30,589 | 15.4% | 35点 |
平成27年度 | 194,926 | 30,028 | 15.4% | 31点 |
平成26年度 | 192,029 | 33,670 | 17.5% | 32点 |
平成25年度 | 186,304 | 28,470 | 15.3% | 33点 |
平成24年度 | 191,169 | 32,000 | 16.7% | 33点 |
平成23年度 | 188,572 | 30,391 | 16.1% | 36点 |
平成22年度 | 186,542 | 28,311 | 15.2% | 36点 |
平成21年度 | 195,515 | 34,918 | 17.9% | 33点 |
(参照L:一般財団法人 不動産適正取引推進機構)
比較的「易しい」方だと言われている宅建試験ですが、過去10年間の合格率の推移は15~17%となっています。
毎年約20万人もの人が受験するのですが、そのうち上位3万人の中に入らなければ合格できないことになります。
17万人もの人が、毎年不合格となっているということです。
この数字を見ると、「ものすごく難しそう」に聞こえますよね?ですが、この受験者数の多さと合格率の推移には、納得に値する理由があると考えられます。
その理由の1つとして考えられるのが、「宅建には特別な受験資格が要らない」ということです。
つまり、誰でも受けることができるのです。年齢や学歴、実務経験などに関係なく受験することができます。
しかも、宅建を取得すると、あらゆる面で有利となる可能性があります。
就職や転職活動の際にはアピールポイントになり、スキルアップや資格手当など、誰でも受験可能な上に、メリットが多いのです。受験者数が多いのも納得できますね。
だからといって、「誰でも受けられる試験=簡単な試験」というわけではありません。
先述した通り、他の法律系の国家試験と比べれば、まだ易しい方と言われますが、合格の大前提には「きちんと勉強すること」があります。巷では、「宅建は簡単だから勉強は必要ない」「たった○○時間で合格できる」といった誤解を招く表現が見受けられますが、勉強は必要です。ですが、「勉強は要らないだっ」と思って、あまり対策せずに本試験を受ける人も多いようです。
また、不動産業界に就職すると宅建の取得を促されるのが一般的ですので、自分の意思とは違い、会社の意思として受ける人も多いのが現状かと思われます。
こういった事情が、宅建の受験者の多さと合格率に影響を及ぼしていることは否めないかと思います。
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宅建の難易度についてまとめると…
宅建は、他の法律系の国家試験に比べると「易しい」方だと言えます。
しかし、易しい試験だからといって、勉強が不要というわけではありません。
「きちんと勉強すれば合格できる試験」だということです。
この部分をはき違えることのないように注意していただきたいと思います。
⑵宅建は独学でも合格できる?
その他の法律系の国家試験に比べれば、まだ「易しい」試験だと表現される宅建ですが、独学でも合格は可能なのでしょうか?
結論から申し上げますと、宅建は独学でも合格可能な試験です。
しかし、先述した通り、「(比較的)易しい試験だから勉強が必要ではない」ということではありません。
宅建は、決して「簡単な試験」ではありません。勉強は必要です。
勉強が不要の試験に、資格学校がカリキュラムを用意しますか?通信講座が様々な工夫を凝らして、コースの設定をするでしょうか?…しませんよね?
実際に勉強してみると、「難しい」ことがわかるからこそ、学校や通信講座の需要があるのです。
独学なら、尚更勉強が必要なことがお分かりいただけると思います。
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では、独学で宅建に合格するために押さえておくべきポイントとは一体どのようなものなのでしょうか?
それは、「合格に必要な勉強をする」ということです。
「当たり前でしょ」と言われるかもしれませんが、これが独学のポイントなのです。
もう少し言えば、「合格点を見据え、試験範囲を絞った勉強をする」ということです。
宅建の試験範囲は広く、不動産取引に関する専門知識が中心となっています。
試験科目は「権利関係」「宅建業法」「法令上の制限」「税・その他」の4つから成っており、専門用語も多数登場します。
初学者の方には非常にとっつきにくい内容といえます。
そのため、特に独学では、試験範囲をどこまで的確に絞り込めるかが重要です。
網羅しようなどとは思わないでください。いくら時間があっても足りません。
試験に出る重要論点を把握し、焦点を絞って勉強することが、独学成功のポイントです。
通学や通信講座の場合には、テキストや講義においてすでに重要論点がわかりやすく説明されていることと思います。
独学では、この部分も自分で見極め、さらにわからない部分も自力で理解する必要があるため大変なのです。独学の難しさは、頼れるのが自分だけというところですね。
重要論点の絞り込みには、過去問を使用するのが最も効果的です。
過去の出題傾向を把握し、各試験科目において必要な知識を抽出していきましょう。宅建において過去問ほど優秀な資料はありません。賢く使って合格へと近づきましょう。
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そして、独学で合格するためにもう1つ知っておきたいのが、「目標点」です。
先ほど、宅建の過去10年間の概要を図示しましたが、その中に「合格点」の記載があります。
例年、「31~37点」の間に推移しています。ここから分かるのは、確実に合格を目指すなら、「38点」を目標点とするのが妥当ということです。
逆に言えば、満点を取る必要はないということ。
そして、各試験科目の配点分布から、それぞれの科目における目標点も見えてきます。
■宅建試験の配点分布と目標点
試験科目 | 配点 | 目標点 |
権利関係 | 14点 | 10点 |
宅建業法 | 20点 | 18点 |
法令上の制限 | 8点 | 5点 |
税・その他 | 8点 | 5点 |
各試験科目における目標点は「権利関係:10点(14点中)」「宅建業法:18点(20点中)」「法令上の制限:5点(8点中)」「税・その他:5点(8点中)」が妥当かと思います。
つまり、過去問において重要論点に絞り込みをかけ、この目標点に向かって勉強をすることが独学の成功確率を上げることになります。
独学で必要とされるのが、計画性を持って効率的に勉強していくことです。
そのためには、過去の出題傾向を把握し、目標点に向かって勉強を積み重ねていきましょう。
宅建は、簡単な試験ではありませんが、合格に必要な知識を意識して勉強すれば、独学でも十分合格は狙えます。
あまり、難易度などにとらわれず、自分を信じてコツコツ勉強を積み重ねていきましょう。
宅建の難易度は、「易~中程度」!簡単な試験ではないが、独学でも合格は狙える!
独学での宅建受験を視野に入れて情報収集をしていると、浮かんでくるのが「宅建の難易度ってどれくらいなんだろう?」という素朴な疑問ではないでしょうか。
通学や通信講座であれば、講師の方や講座の運営側が、これまでの経験を踏まえて様々なカリキュラムを用意しています。
もし、あなたが講座を受講するのであれば、宅建の難易度から見たあなたに必要な勉強コースを選ぶだけなので、あなた自身が宅建の難易度をそこまで気にする必要はないかと思います。
しかし、独学ではそうはいきません。自分自身で計画を立て、教材や勉強の進め方を決める必要があります。
判断材料として、宅建の難易度も把握しておくべきですよね。実際は、どれくらいの難易度なのでしょうか?独学でも合格することはできるのでしょうか。
宅建の難易度は、一般的には比較的易しい方だと言われています。司法試験や司法書士試験などの法律系の国家試験と比べると、難易度は低いといえるでしょう。
しかし、だからと言って簡単な試験かというと、そうではありません。
「宅建は勉強しなくても大丈夫」「たった○○時間でも合格できる」などという誤解を招く表現も多く見受けられますが、真に受けないでいただきたいです。
確かに、比較的易しい試験だと思いますが、勉強は必要です!勉強した上で、比較的易しい方だということです。
実際、過去10年間の宅建試験の概要を見ると、合格率は15~17%とされています。
約20万人の受験者のうち、17万人は不合格となっているのです。これは、あまり対策せずに受験する人や、会社からの指示でとりあえず受験したという人が多いことも関係していると思われます。
一概に、合格率だけを見て判断するのは賢明ではありません。
独学でも宅建合格が可能かという点についてお答えすると、「可能です」。
しかし、先ほども言いましたが、ちゃんと勉強することが必要です。
目標点を意識し、重要論点に絞って勉強しましょう。計画性を持って、効率化を図ることが、独学成功の秘訣です。
宅建の難易度は、一般的には「易しい」と言われています。
しかし、人によって感じ方はそれぞれです。あくまで一般論であることは忘れないで下さい。そして、比較的易しい試験とは言っても簡単な試験ということではありません。
舐めてかからないでください。独学でも合格を狙うことはできますが、しっかりと勉強することが前提です。
難易度などに固執せず、ご自分に必要な勉強を積み重ね、宅建に挑んで下さいね。