「ユーキャンとフォーサイトってどちらがいいの?」と思っていませんか?
創立から66年という大手ユーキャンの宅建士講座は、30年以上の開講実績を持ち、抜群の知名度もあります。
宅建の通信講座を始めようと思ったら、まずユーキャンを検討したかもしれません。
でも、そんなユーキャン人気に迫る勢いを見せているのが、フォーサイトです。
「高い合格率」「充実の教材」「納得の低価格」で、多くの人に選ばれています。
充実のeラーニングや、ハイビジョン撮影された動画講義など新しい技術を駆使することで、魅力的な学習サービスを提供してます。
だから、きっとあなたも「ユーキャンは安心だけど、フォーサイトのほうが良いのでは?」と迷い始めているでしょう。
そこで今回は、通信講座の王道とも言えるユーキャンと、人気急上昇中のフォーサイトを宅建士が徹底比較していきたいと思います。
結論から申し上げると、どちらもおすすめの通信講座です。ただし、タイプが違うので、それぞれの要素を比較して、あなたにとってメリットがある方を選んでください。
「料金」「信頼性」「テキスト」「動画講義」「講師」「問題集」「サポート体制」の7つの要素を比較していきます。
ユーキャンとフォーサイトの「料金」比較
まずは、通信講座を始める上で重要な受講料について比較していきます。
ユーキャンは63,680円(税込)
ユーキャンの「宅地建物取引士講座」は、63,680円(税込)です。
ユーキャンの宅建通信講座は、基本的にこのセットのみとなります。
フォーサイトは62,480円(税込)
フォーサイトの宅建通信講座はいくつかセットがあります。
「バリューセット1」は62,480円(税込)です。基礎+過去問がセットになっています。
「バリューセット2」は73,480円(税込)です。基礎+過去問+直前対策がセットになっています。
「バリューセット3は89,980円(税込)です。
基礎+過去問+直前対策+科目別答練+過去問演習システムがセットになっています。
スタンダードなセットは、「バリューセット1」62,480円です。
フォーサイトは、ボリュームのあるセット商品もありますが、基本セットはユーキャンとほぼ同じ料金です。
宅建通信講座の相場は5~10万円となっています。
ユーキャンもフォーサイトも平均的な料金ということになります
ただし、ユーキャンもフォーサイトも「教育訓練給付制度対象講座」です。
最大20%が支給される場合があります。
最寄りのハローワークに確認してみると、あなたが対象者になるのか知ることができます。
料金だけを比較すると、ユーキャンもフォーサイトもほぼ同じという結果になりました。
ユーキャンとフォーサイトの「信頼性」比較
通信講座を選ぶときに必要なポイントは、信頼性です。
信頼性をチェックするためには、ホームページやCMを見ただけではわかりません。
運営会社や、宅建受験の実績をチェックすると良いでしょう。
ユーキャンは宅建通信講座30年以上の実績がある
ユーキャンを知らない人の方はほとんどいないほど、知名度は抜群です。
芸能人がユーキャンで資格チャレンジをするCMも有名ですよね。
ユーキャンはそんな知名度だけでなく実績もあります。
ユーキャンを運営する株式会社ユーキャンは、1954年の創業の超老舗です。
宅建講座は30年の開講実績があり、2018年度の合格者は1,309人という結果になっています。
ただし、合格率は公表されていません。
何名中1,309人が合格しているのかというデータはありませんでした。
フォーサイトは合格率71.5%の実績がある
フォーサイトはユーキャンのような知名度はありません。
運営するのは株式会社フォーサイトという1993年設立の会社です。
「日本経済新聞電子版」をはじめ、多くのメディアで紹介されるなど信頼性の高い会社であることがわかります。
さらにフォーサイトの信頼できるところは、受講者や合格率を明確にしているところです。
フォーサイトは宅建士だけでなく、様々な講座を提供する資格取得通信講座です。累計受講者数は27万人。宅建講座の累計受講者数は54,716人、2019年度の合格率は71.5%です。
全国平均は17%なので、4倍以上の合格率を誇っています。
ユーキャンは合格率を公表していないところが気になりますが、1954年設立以来、人気通信講座であり続けている実績を考えると、信頼できる通信講座であることは間違いありません。
数ある通信講座の中で、ユーキャン以上の高い信頼性の通信講座は少ないでしょう。
一方フォーサイトは、ユーキャンほどの知名度や実績はありませんが、受講者数や合格率を公表しているところが信頼できます。
しかし、ユーキャンとフォーサイトを比べると、より信頼性が高いのはユーキャンと言えるでしょう。
ユーキャンとフォーサイトの「テキスト」比較
通信講座のメイン教材はテキストと動画講座です。
難しい宅建試験に合格するためには、わかりやすいテキスト、効率よくできるテキストであることが重要です。
ユーキャンとフォーサイトのテキストの内容はどうなっているのでしょうか。
ユーキャンは無駄のないミニマムテキスト
ユーキャンのメインのテキストは、基礎テキストを実践テキストに分かれています。
ユーキャンのテキストは、本当に合格に必要なものだけを厳選して作られています。
とことん無駄を省いたミニマムテキストになっているので、効率よく勉強することができるのです。
覚えるべきポイントは「チェックポイント」という部分に集約されています。この部分を重点的に勉強していけば、実力がついていく安心感があるのです。
さらに、カラーや図表を取り入れて一目でわかるような工夫もされています
また、薄くコンパクトなテキストなので、持ち運びに便利。いつでもさっと取り出して見ることができるので、勉強時間が増えるでしょう。
フォーサイトはイラスト入りでわかりやすい教材
フォーサイトのテキストも、短期間で合格レベルに到達できるように、無駄を省き、わかりやすく見やすいレイアウトにこだわっています。
5色のフルカラーにすることで、注意すべきポイントが非常にわかりやすくなっています。
さらに、難しい箇所は、頭の中で整理しやすいように図解で説明。記憶に残りやすい工夫うが施されています。
さらにフォーサイトのテキストの特徴はイラストが多いことです。
たくさんの専門用語が登場する難しい宅建試験の学習を、よりわかりやすく学習できて、つまずくことがないようにイラストを上手く取り入れています。
ただ文字を読むだけよりイメージが膨らみやすくなるので、理解が深まるでしょう。
ユーキャンのテキストもフォーサイトのテキストも、冊子版とWEB版が揃っています。
そして、「厳選した内容」「わかりやすい工夫」ということが共通しています。
最近の宅建通信講座は、短期間で合格を目指すために、試験範囲全てを勉強するのではなく、本当に合格に必要な箇所だけを厳選して勉強する教材が多いのです。
「厳選した内容」という点では、ユーキャンのほうが上でしょう。
1文字でも少なくなるように徹底的に無駄を削りシンプルな内容にしています。
本当に必要な箇所だけを勉強することができるので、非常に効率が良いのです。
「わかりやすい工夫」という点ではフォーサイトのほうが上でしょう。
カラー、図表、そしてイラストが豊富に取り入れられているので、難しい内容もスッと理解できて、さらにそのイメージが頭に残りやすいという効果があります。
しかし、ユーキャンのテキストも、十分わかりやすい内容となっているので、トータル的に見て、ユーキャンのテキストの方がおすすめです。
ユーキャンとフォーサイトの「動画講義」の比較
次にテキスト同様に重要となる動画講義を比較していきます。
ユーキャンもフォーサイトも動画講義は、スマホやタブレットで閲覧可能。
すきま時間に学習することができるのです。
ユーキャンは5分の短い動画講義
ユーキャンの学習のメインはテキストです。
動画講義は、基礎テキストの「チェックポイント」を補う内容になっています。
動画1本の時間は5分前後と短くなっているので、すきま時間にサクサク見ることができるのです。
短時間の中で、重要ポイントを絞りテンポよく進むので、飽きずに集中することができます。
ただし、じっくり講座を受講するように動画講座を見たい人には物足りない動画講座と言えるでしょう。
フォーサイトはハイビジョン撮影の動画講義
フォーサイトの動画講義は合計で約20時間です。
それほど長くはありませんが、おさえるべきポイントだけが集約された内容となっていて、効率よく勉強することができます。
フォーサイトの講義の特徴は映像がきれいというところ。
専用スタジオでハイビジョン撮影をしています。映像、音質、カメラの位置、講師の目線など、こだわり抜いた動画講義となっています。
臨場感があり、まるでマンツーマン講義を受けているような感覚になります。
動画講義のレベル的には、ユーキャンよりフォーサイトが上でしょう。
ユーキャンはあくまでも動画やテキストのサポート的存在です。
一方フォーサイトは、動画講義に非常に力を入れています。
通信講座の中で、動画講義に最も重視するのであれば、フォーサイトが良いでしょう。
ユーキャンとフォーサイトの「講師」の比較
次に、動画講義を行う講師を比較してみたいと思います。
内容や雰囲気は、ユーキャンよりフォーサイトのほうが若干上ですが、講師の質はどちらが良いのでしょうか。
ユーキャンは職人のようなハイレベルの講師陣
ユーキャンの宅建通信講座は複数の講師が講義を担当しています。
大手ユーキャンの講師陣ということで、とてもレベルが高く、教え方が上手いです。
口コミを見ても、講義がわかりやすいと高評価です。
重要ポイントを絞りテンポよく進めていく講義は、まるで職人芸のようです。
しかし、淡々と真面目に進めていく講師が多いので、少し単調に感じるかもしれません。
フォーサイトは熱意のある講義が魅力の窪田義幸先生
フォーサイトの動画講義を担当するのは、親しみやすくわかりやすいと大人気の窪田義幸先生。
難しい言葉をかみ砕いてわかりやすく説明したり、「ここだけは重要ですよ」など、メリハリのある教え方をするところが人気です。そして、とても熱意のある講義をしています。
話しかけたり、応援されながら講義を見ることができるので、引き込まれていくでしょう。
窪田義幸先生は、実はYouTubeで宅建勉強について情報発信をしているYouTuberでもあるのです。
だから、人を引き付けるのが上手いのかもしれません。
ユーキャンの講師陣は非常に優秀です。
宅建試験勉強のノウハウを知り尽くしたスペシャリストなので、教え方は上手いです。
しかし、熱意ある面白い講義をするのは、フォーサイトの窪田先生でしょう。
飽きずに見続けることができるという意味でも、フォーサイトの講師が魅力的だといえます。
ユーキャンとフォーサイトの問題集、副教材
教材の中からテキスト、動画講義を比較してきました。
宅建試験勉強に必要なのは、インプットだけでなくアウトプットを強化することです。
テキスト、動画講義でしっかりインプットした後には、問題集でアウトプットしていくことが重要です。
それぞれの問題集、副教材を比較してみましょう。
ユーキャンは完成テキストと過去問集でアウトプット力を鍛える
ユーキャンは副教材の完成テキストで予行演習をしていきます。
時間配分を考えたり、出題形式に慣れながら、より実践的な学習をしていきます。
この完成テキストは、動画講義でも復習することができます。
ユーキャンの過去問題集には、最新の過去問題、解答、解説がまとめられていて、最新の出題傾向を把握することができます。
わかりやすい解説付きなので、しっかり理解しながら進められるでしょう。
その他、副教材として、勉強の進め方を案内してくれるガイドブックもあります。
さらに、「合格デジタルサポートパック」には、デジタルテキスト、動画講義、学習スケジュール管理、弱点克服機能などが搭載されています。
フォーサイトは正確力とスピード解答力を鍛える問題集
フォーサイトの問題集は、正確に問題を解く力である「正解力」と早く問題を解く力である「スピード解答力」を鍛えるために工夫されています。
全ての問題に詳しい解説と目標解答時間をついているのです。
フォーサイトは受講ガイド、戦略立案編、合格必勝編、入門講座テキスト、統計資料、法改定情報等、合格カード、宅建マンガ、合格体験記と、副教材が充実しています。
さらに、次世代eラーニング「ManaBan」には、デジタルテキスト、講義動画+音声、eライブスタディ、学習スケジュール、確認テスト、チェックテストなど機能が搭載されています。
問題集、副教材に関しては、ユーキャンもフォーサイトも五分五分でしょう。
どちらもアウトプット力を鍛えるための実践的な問題集が用意されています。
正確さも重視した内容になっているので、着実に力がついていくでしょう。
副教材とeラーニングについてはややフォーサイトの方がボリュームがありますが、トータル的に見ると、ユーキャンと大差はないでしょう。
ユーキャンとフォーサイトのサポート体制
最後に比較するのは、サポート体制です。
宅建通信講座は、通学制の講座と違い一人で学習を進めることになります。サポート体制がしっかりしていると、わからないことにぶつかっても手厚くサポートしてもらうことができるのです。
ユーキャンとフォーサイトのサポート体制を比較してみましょう。
ユーキャンは添削指導で得点アップが目指せる
ユーキャンの魅力は全7回の添削策指導があるところです。
添削課題を提出すると、講師から直接アドバイス、解説、得点アップのコツなどが加えられて戻ってきます。
客観的に間違いを指摘して、その改善策を教えてもらえるので、弱点を克服することができるのです。得点アップに繋がるでしょう。
さらに、ユーキャンは1日3回までメールか郵便で質問することができます。
フォーサイトは悩み相談もOK
フォーサイトはメールで質問を受け付けているのですが、ただ問題に対する質問だけでなく、学習する中での悩みを相談することもできます。
「勉強時間が足りない」「暗記がうまういかない」など、どんなことでも相談できるので、とても心強いでしょう。
ユーキャンもフォーサイトも、質問対応は行っています。
質問対応のない通信講座もありますが、やはりユーキャンとフォーサイトは人気通販サイトということで、しっかり質問を受け付けるシステムが整っています。
その他、フォーサイトの悩み相談も魅力ですが、ユーキャンの添削指導のほうが嬉しいサポート体制と言えるでしょう。
独学で勉強していると、「これくらいの理解度で大丈夫?」と不安になってしまいます。
ユーキャンの添削指導を受けると、プロがしっかりあなたの理解度をチェックしてくれるので安心感があります。
総合的にはユーキャンがややおすすめ
(画像出典:ユーキャン)
>>>ユーキャンの詳細はこちら
ここまで、ユーキャンとフォーサイトを様々な角度から比較してきました。
まとめると以下のようになります。
ユーキャン | フォーサイト | おすすめ | |
料金 | 63,680円(税込) | 62,480円(税込 | 同レベル |
信頼性 | 宅建講座30年の実績 | 71.5%の合格率 | ユーキャン |
テキスト | 無駄のないミニマム | イラスト入りでわかりやすい | ユーキャン |
動画講義 | 5分前後の短編 | ハイビジョン撮影 | フォーサイト |
講師 | 職人のような講師陣 | 熱意ある窪田先生 | フォーサイト |
問題集、副教材 | 完成テスト、過去問題集が充実 | 次世代eラーニング | 同レベル |
サポート体制 | 添削課題 | 質問、悩み相談もOK | ーキャン |
このように、「信頼性」「テキスト」「サポート体制」はユーキャンが上だと感じました
。
「動画講義」「講師」についてはフォーサイトがおすすめ度が高いです。
料金と問題集、副教材も大差はないでしょう。
ただし、これは私見なので、あくまでも参考として見ていただければと思います。
あなたの場合は、どのような結果になるでしょうか。ぜひ、この表を参考に考えてみてください。
まとめ
今回は、人気の宅建通信講座ユーキャンとフォーサイトを比較してきました。
「料金」「信頼性」「テキスト」「動画講義」「問題集、副教材」「サポート体制」の6つの要素を比較してきました。
その結果、トータル的にはユーキャンのほうがおすすめ度が高いことがわかりました。
ユーキャンは知名度があるだけでなく、低価格高品質の通信講座を提供しているのです。迷ったら、ユーキャンに決めるのは賢い選択と言えるでしょう。
フォーサイトは、ユーキャンにはかなわない部分もありますが、ハイビジョン撮影の動画講義や、eラーニングなど、充実した内容です。
動画講義や、窪田先生の熱意のある動画講義で勉強したい人は、フォーサイトが合っているでしょう。