TAC宅建の書籍を使って独学することを検討していますね?
TACは、全国に直営校22校舎と連携校14校舎がある大手資格予備校です。
通学メインの予備校なのですが、通信講座や書籍販売も行っており、多くの宅建受験生が利用しています。
今回は、その中からTACの書籍についてご紹介したいと思います。
TACは、個人教育事業と法人研修事業を通して培ったノウハウを活かして、「TAC出版」と「早稲田経営出版」の2つのブランドから多くの宅建試験対策書籍を出版しているのです。
「基礎学習」「過去問演習」「直前対策」と、宅建勉強のスタートからゴールまで網羅した内容の書籍が揃っています。
具体的にどんな本があるのか、詳しくご紹介していきましょう。
宅建学習の進め方と使用する書籍について
TACの宅建試験対策書籍はたくさんあるため、どれを選んでいいのか迷ってしまいます。
そこで、まず宅建学習の進め方と、どの段階でどんな書籍を使えば良いのかご説明したいと思います。
宅建士の資格試験の範囲は非常に広く、難しい内容が多いため、計画的に進めることが非常に大切です。
段階的に効率よく進めていくことが合格への近道なのです。
TACが推奨しているのは3つの段階に分けた勉強法。
「基礎学習」「過去問演習」「直前対策」の段階ごとに、教材を使い分けていくことがポイントです。
それぞれの段階にどんな学習をするのか、どんな教材を使うのか見ていきましょう。
基礎学習
基礎学習では、宅建試験問題を解くための知識を身につけていきます。
基礎学習で使う書籍は、基本テキストと問題集です。
基本テキストでインプットする
まず基本テキストを1回読みます。1回目は、全てを覚え込もうとするのではなく、どんな内容があるのか理解する程度に読み進めましょう。
2回目は、しっかり丁寧に読み込み、知識を定着させていきます。
問題集でアウトプットする
テキストでインプットしたら、問題集で問題を解いてアウトプットしていきましょう。
インプットしたらすぐにアウトプットすることで、効率よく知識を定着させていくことができます。
問題を解いて間違えた場合には、すぐにテキストをチェックして正しく理解していきましょう。
基礎学習は、テキスト(インプット)→問題集(アウトプット)を繰り返しながら基礎知識を定着させていきます。
だから、テキストと問題集はリンクした内容になっていることが大切です。
テキストと問題集を行ったり来たりしながらスムーズに学習することができます。
過去問演習
基本テキストと問題集で基礎学習をしたら、過去問演習に移りましょう。
宅建試験に合格するためには、過去問をやりこむことが重要です。
過去問題集で得点力を鍛える
宅建試験の形式で収録された問題集を使い過去問演習をしていきましょう。
基礎学習で身に着けた知識を使い、しっかり得点できる力を鍛えていきます。
宅建試験に合格するためには満点を取る必要はありません。合格に必要な点数は7割程度なのです。
だから、毎年繰り返し出題されている重要度の高い問題に絞り、完璧に得点できるように訓練することが大切になります。
そのためには、問題ごとに「重要度」がついている過去問題集が便利です。
重要度の高いものから優先的に学習すれば効率よく得点力を鍛えることができます。
直前対策
過去問題集をやりこんだら、直前対策に移りましょう。
「理解が不十分なところは、本当にもうないか」「制限時間内に問題を解くことができるか」を最終チェックします。
また、繰り返し同じ問題集を使っていると、順番で暗記している場合があります。
「問題の順番や問われ方が変わっても正解できるか」をチェックすることも重要です。
予想問題集で仕上げをする
直前対策で総仕上げをするためには予想問題集を使います。最新の統計問題を解いておくことで、万全の直前対策ができるでしょう。
このように、段階ごとに書籍を使い分けて効率よく学習していくのです。
TACは「基礎テキスト」→「問題集」→「過去問集」→「予想問題集」という書籍の流れを推奨しています。
TACの3つの人気書籍シリーズについて
TACの推奨する3つの学習段階と使用する書籍についてご紹介してきました。
それでは、実際にどんな書籍があるのでしょうか。
TACはテキストと問題集がリンクした3つの書籍シリーズを用意しています。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
みんなが欲しかった!シリーズ
「宅建勉強が初めて」「フルカラーで図解が多い書籍がいい」「すきま時間に学習したい」という人におすすめ。
初学者でも無理なく進めることができるTAC書籍の中でも特に人気の高いシリーズです。
教科書、問題集、過去問題集、直前予想問題集があります。
みんなが欲しかった!宅建士の教科書 3,300円(税込)
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記憶残るようなカラー図解で視覚的に覚えていくことができる教科書です。
単元ごとに「全体像把握」「本文」「板書」「ひとこと」「例題」の構成になっていて、インプットもアウトプットもできる内容になっています。
ポイントは「板書」の見やすさとわかりやすさです。
難しい内容も、かわいい字体とイラストでかみ砕いて説明しているので、初学者でもついていくことができるでしょう。
みんなが欲しかった!宅建士問題集 本試験論点別」2,750円(税込)
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みんなが欲しかった! 宅建士の問題集 本試験論点別 [最新試験解き方動画付] 2021年度 (みんなが欲しかった! シリーズ) |
「論点別過去問」と「最新過去問」で構成されている問題集。細かい肢別解説がついています。
過去10年分強の過去問から厳選した問題を分野別で3冊にまとめています。
見開き2ページの構成になっており、赤シートで解答部分を隠して使えるので、スムーズに進めていくことができます。
みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集 2,860円(税込)
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最新年度を含む12年分の過去問が網羅された過去問集。
やさしい問題から徐々に難しい問題へと進めていける構成になっています。
解説がシンプルなので、サクサク進めていくことができるでしょう。
みんなが欲しかった!宅建士の直前予想問題集 1,760円(税込)
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「次の本試験に狙いを定めた予想問題」が3回分掲載されている予想問題集。
合格点を取るためには、どの科目で、どのくらいの難易度の問題を、どれくらい正解すれば良いのかが示されているので、自分は合格できるレベルに達しているのか知ることができるでしょう。
巻頭カラーの「Aランク知識完全おさらいブック」には、出題の可能性の高いAランク知識が効率よくまとめられています。
わかって合格るシリーズ
「じっくり読んで理解を深めたい」「試験範囲を網羅したテキストがいい」「問題集でアウトプットを徹底的に鍛えたい」という人におすすめ。
宅建試験を本気で攻略していきたい人に向けた対応力抜群の書籍シリーズです。
基本テキスト、過去問題集2冊、一問一答問題集となっています。
わかって合格る宅建士 基本テキスト 2,970円(税込)
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わかりやすさをとことん追求した、網羅力の高い、攻めのテキストです。
合格に必要な知識を理解して、さらに問題を解く力にまで高めることを目的としています。
フルカラーで自然と重要ポイントが目に入る工夫がされています。重要な部分からメリハリをつけた学習ができるのです。
わかって合格る宅建士 分野別過去問題集 2,750円(税込)
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合格に役立つ厳選した過去問だけを掲載した過去問題集です。
テキストと連動しているので、同時学習に便利です。
問題と解答が見開きの構成になっているので「問題を解く」→「解答を見る」がとてもスムーズです。
それぞれの問題に「重要度」「頻出」「ひっかけ」「難」などのアイコンがついているので、メリハリをもって解いていくことができます。
わかって合格る宅建士 一問一答セレクト600 1,980円(税込)
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最重要の600問を厳選した問題集。基礎テキストと連動しているので平行して学習することができます。
基礎力から肢切りテクニックまで鍛えることができるでしょう。
わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS(プラス) 2,860円(税込)
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宅建試験12年分をカバーした万全の過去問題集。
丁寧でわかりやすい解説つき。基本テキストと連動しているので、テキストを確認しながら進めやすいでしょう。
年度ごとに収録されているので、本番をシミュレーションしながら解いていくこともできて便利です。
スッキリわかる宅建士シリーズ
「短期間で学習したい」「難しいテキストだと集中力が切れてしまう」「図解が多いほうがわかりやすい」という人におすすめ。
「合格までの最短距離を最高の効率で突っ走る!」がコンセプトのシリーズです。
宅建試験に必要な知識だけに的を絞り、短期集中で学習する内容になっています。
戦略テキストと、問題集になっています。
スッキリわかる宅建士 中村式戦力テキスト 2,970円(税込)
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イラストや図解を使い、具体例を挙げながらわかりやすく解説しています。
集中してスイスイ読み進めていくことができるでしょう。
分野別に4冊に分けることができるので、持ち運びに便利です。
すきま時間にサクサク学習できるコンパクトなテキストです。
巻頭カラーの「宅建ワールド攻略チャート」では、科目の全体像をかわいいイラストで紹介しています。初心者でも楽しくスタートできるでしょう。
スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集 2,860円(税込)
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論点別の過去問題集。
過去11年分の宅建試験問題を、出題論点別に並べ直し、学習しやすい内容になっています。
問題ごとに重要度が明示されているので、メリハリをつけながら学習できるでしょう。
TACが推奨しているのは、「基礎学習」「過去問演習」「直前対策」の3段階で学習していくことです。
そして「基礎学習」では基本テキストと問題集、「過去問演習」では過去問題集、「直前対策」では予想問題集を使用して学習していきます。
そして、これらの書籍は連動していると非常に学習しやすいのです。
まとめると以下のようになります。
シリーズ名 | みんなが欲しかった! | わかって合格る宅建士 | スッキリわかる宅建士 |
どんな人におすすめ? | ・宅建勉強が初めて ・フルカラーで図解が多い書籍がいい ・すきま時間に学習したい |
・じっくり読んで理解を深めたい ・試験範囲を網羅したテキストがいい ・問題集でアウトプットを徹底的に鍛えたい |
・短期間で学習したい ・難しいテキストだと集中力が切れてしまう ・図解が多いほうがわかりやすい |
書籍名/金額 | ・ 宅建士の教科書 3,300円(税込) ・宅建士の12年過去問題集 2,860円(税込) ・宅建士の直前予想問題集 1,760円 |
・基本テキスト 2,970円(税込) ・分野別過去問題集 2,750円(税込) ・一問一答セレクト600 1,980円(税込) ・過去問12年PLUS(プラス) 2,860円(税込) |
・中村式戦力テキスト 2,970円(税込) ・論点別12年過去問題集 2,860円(税込) |
上記の3つのTAC人気の書籍シリーズなら、テキストも問題集も連動したシリーズなので、より効果的に効率よく学習できるでしょう。
ご紹介してきたように、それぞれ特徴が違いますので、あなたが勉強しやすい書籍を選んでください。
TACの書籍と講義がセットになった「独学道場」について
ここまでTACの人気書籍シリーズをご紹介してきました。
宅建学習を独学で頑張るのは大変なことです。でも、TACの書籍に沿って勉強すれば、初学者でも効率よく学習できるでしょう。
さらに、TACは書籍と講義などがセットになった「独学道場」という商品を販売しています。
TACの書籍を単独で購入するのも良いですが、このセット商品もおすすめなのでご紹介したいと思います。
独学道場とは?
宅建学習をする方法は大きく3つに分けられます。
1つ目は通学制の講座に通う方法です。
2つ目は通信講座で学習する方法。
そして3つ目は教材を購入して独学で頑張る方法です。
独学道場は、この通信講座と独学の間にあるような学習法と言えます。
「独学だと勉強の進め方がわからない」
「忙しいから通学する時間がない」
「通信講座はお金がかかる…」
という人が安心して学習できるように、TACの専任講師の講座とTACの書籍、TACの宅地建物取引士講座の全国模試がセットになったものが、独学道場なのです。
あなたに合ったメイン教材と、人気講師のWeb講義で独学でも効率よく学習することができます。
独学道場のカリキュラムは、学習時間が確保できない忙しい人のために、通信講座の約3分の1の時間数に設定しています。
ポイントを絞って効率よく学ぶことができるので、最短合格が可能なのです。
さらに料金設定もリーズナブルなので、無理なくはじめることができます。
独学道場は以下の2つのコースがあります。
みんなが欲しかった!コース29,000円(税込)
上記でご紹介した「みんなが欲しかった!」シリーズの書籍をメインとしたコースです。
見るだけでスッと理解できる書籍と、わかりやすいWeb講義で、無理なく学習していくことができるでしょう。
論点学習として「みんなが欲しかった!宅建士の教科書」と「みんなが欲しかった!宅建士の問題集」さらにWeb講義(教科書編約25時間、問題集編約5時間)がセットになっています。
直前対策としては、「みんなが欲しかった宅建士の直前予想問題集」「法律改正点レジュメ」「TAC宅建士講座全国公開模試」がセットになっています。
わかって合格るコース 26,800円(税込)
上記でご紹介した「わかって合格る」シリーズの書籍をメインとしたコースです。
読みやすさと分かりやすさを追求した人気書籍シリーズと、ポイントを絞って効率よく学べる講義DVDで総仕上げしていくことができます。
論点学習として「わかって合格る宅建士基礎テキスト」「わかって合格る宅建士分野別過去問題集」と速攻マスターDVD(2.5時間×8枚)、過去問攻略DVD(2.5時間×2枚)がセットになっています。
直前対策として「本試験をあてるTAC直前予想 宅建士」「法律改正レジュメ」「TAC宅建士講座全国公開模試」がセットになっています。
このように、独学道場は、これだけの充実した内容でありながら料金が非常にリーズナブルなところが魅力です。
「通信講座はお金がかかる…、でも独学だと何からはじめれば良いのかわからない…」という人におすすめです。
まとめ
今回はTAC宅建の書籍や本についてご紹介してきました。
TACは通学、通信講座だけでなく出版にも力を入れています。
TACの長年培ってきたノウハウが詰まった本ばかりなので、とてもクオリティが高いです。
今回ご紹介してきたTAC人気の3つの書籍シリーズなら、「基礎学習」「過去問演習」「直前対策」の3つの段階に応じて効率よく書籍を使うことができます。
さらに、TACは書籍シリーズにWeb動画や、DVD、さらに公開模試などをセットにした「独学道場」もあります。
こちらは非常にリーズナブルな料金設定なので、ただ書籍を購入するよりも、「独学道場」のほうがコスパは良いでしょう。
宅建学習は独学では難しいものですが、合格を目指すことはできます。
あなたに合った書籍を見つけて、効率よく学習していきましょう。